【社会】死体、麻薬、爆弾、毒サソリ…どんな荷物でも運べてしまうブラックボックス、それが「宅配便」の実態だ
伝票の品名の欄に「人形」と書かれたその遺体は、3月下旬より行方不明になっていた大阪・西成区の准看護師・岡田里香さん(29)だった。前代未聞の“死体の宅配便”が依頼されたのは3月23日。大阪市内の宅配会社のコールセンターに岡田さんを名乗る女性が、「粘土のフィギュアを送りたい」と連絡した。宅配業者が岡田さんの自宅を訪れると、長さ約2メートル、幅1メートル、重さは50キログラムを超えた直方体に近い巨大な段ボールに包まれた荷物が用意されていた。