【生物】「働き者」ハチの経済価値66兆円 世界的減少で食糧危機の懸念
花粉を運び農作物作りに貢献するハチなどの生物がもたらす経済的利益は世界全体で最大年5770億ドル(約66兆円)に上ると指摘した報告書を、国連が設置した科学者組織「IPBES(アイピーベス=生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学政策プラットフォーム)」が発表した。一方で近年、ハチの減少が欧米などで顕在化し、ハチが自然界で担っている受粉活動に支障が出ており、報告書は「このままでは将来の食料供給が脅かされる」として各国に保全策の強化を促した。