【貧困】竹中平蔵「社会的に解決しないといけない大問題としての貧困はこの国にはない」
貧困バッシングの高まり
渡辺 今回ご自身の実践を振り返りもお書き頂いていますが、そのうえでいまの貧困問題の状況をどのように見られているのでしょうか。稲葉 「はじめに」でも書きましたが、2006年が、国内の貧困が再発見されるきっかけになった年だと思っています。きっかけは、竹中平蔵(当時)大臣が新聞のインタビューで、「社会的に解決しないといけない大問題としての貧困はこの国にはない」と言ったことに憤りを感じた湯浅誠が、「反貧困」をスローガンにした社会運動を構想したのが最初です。