保険料軽減と賃上げに焦点 問われる「給付と負担」―「深掘り・日本の課題」【25参院選】

少子高齢化と歴史的な物価高が続く中、年金や医療、介護といった社会保障制度を支える保険料は年々上がり続けている。参院選で各党は、保険料負担の軽減策や医療・介護従事者の賃上げを訴えている。ただ、給付と負担はセットになるため、実現に向けた具体的な道筋を見極めることが欠かせない。◇実現困難な負担増
厚生労働省の国立社会保障・人口問題研究所によると、社会保障給付費は2000年度の78.4兆円が少子高齢化の進行で22年度には137.8兆円へ膨れ上がっている。