【諫早開門】最高裁、諫早訴訟の審理差し戻し。開門命令を無効とした高裁判決を破棄
国営諫早湾干拓事業(長崎県)を巡り、潮受け堤防の排水門を開けるよう命じた確定判決に従わない国が、開門を強制しないよう求めた請求異議訴訟の上告審判決で最高裁第2小法廷(菅野博之裁判長)は13日、開門命令を事実上無効とした福岡高裁判決を破棄し、審理を高裁に差し戻した。排水門を巡っては複数の訴訟が起こされ、漁場悪化に悩まされていた漁業者が、原因調査のため求めた「開門」と、塩害を懸念する営農者が求めた「開門せず」という相反する司法判断が併存している。