【京都新聞/社説】バンドン演説、「侵略」や「おわび」に触れず…重要な文言に触れなければ摩擦を招き、日中関係が再び冷え込む
安倍晋三首相と中国の習近平国家主席による首脳会談が約5カ月ぶりに実現した。習氏の仏頂面が印象的だった前回に比べると、やや和らいだムードの中での会談となり、戦略的互恵関係を推進し、地域や世界の安定と繁栄に貢献することが必要との認識で一致したという。沖縄県・尖閣諸島や歴史認識問題を背景に緊張関係にある現状は変わらないものの、双方に関係改善への意欲が見えてきたことは歓迎したい。