【小説】電撃小説大賞の遺作『妖精の物理学』、夢枕獏「キマイラ」シリーズ、『薬屋のひとりごと』5月ラノベは話題作が多数

【ライトノベル最新動向:2025年5月】
2025.05.02 06:55
文=タニグチリウイチ
5月に刊行のライトノベルで最も関心を集めそうな作品が、電磁幽体の『妖精の物理学 ―PHysics PHenomenon PHantom―』(電撃文庫)だ。応募総数が長篇と短編を合わせて3819作品に及んだ第31回電撃小説大賞で〈大賞〉に選ばれた作品が、どのような面白さなのかといった興味ももちろんあるが、やはり作者がすでに亡くなって遺作になってしまったことが大きい。