【東京】「生きることの尊さや、許す心に未来がある、と伝えていきたい」…苦難越え「世界一幸せ」、ハンセン病語り部・平沢さんが米寿
ハンセン病回復者で、国立ハンセン病資料館(東京都東村山市)で語り部として活動する平沢保治(やすじ)さんが十七日、米寿(八十八歳)の誕生日を迎える。十四歳で家族と引き離され療養所に入所させられるなど、数え切れない苦しみがあったが、平沢さんは「今、世界一幸せ」とほほ笑む。 (石原真樹)「八十八年間、人間として、一つ一つ苦しい壁を乗り越えてきた自分の生き方に満足しています」平沢さんは病気を発症し、一九四一年に多磨全生園(東村山市)に入所した。