【金融財政】副作用にも配慮し「政策手段が複雑に」-黒田日銀総裁
日本銀行の黒田東彦総裁は19日、金融緩和が長期間継続する中、副作用にも配慮して丁寧に政策運営を行った結果、「政策手段が複雑になっている面はある」と話した。オンライン形式で行われた講演で語った。「物価安定目標の実現を目指して、金融緩和を行っているという方針自体は明確」とも述べた。日銀は3月の金融政策決定会合で、より効果的で持続的な金融緩和を行うための点検を行い、上場投資信託(ETF)買い入れの柔軟化や長期金利の変動許容幅の明確化などの政策修正を決めた。